COPDを放置すると危険
COPDは、ひどい痛みがあるわけでもなく、異変に気付きにくい病気です。
初期症状は、風邪の咳が長引いているように感じます。
そのうち治るだろうと放置していると、階段を上がるときに息切れを起こします。
やがて、毎日咳やたんが出るようになり、
平坦な道を歩いていて息切れを起こすようになります。
トイレや入浴等でも呼吸が苦しくなり、病気の進行とともに、日常生活がかなり制限されます。
また、インフルエンザや肺炎にもかかりやすくなります。
自力で酸素を取り込む事が出来なくなるので、24時間、酸素供給装置から吸入しなければなりません。
COPD発病後の合併症
COPDで障害が出るのは肺や気管だけはなく、病気が進行すると運動が出来なくなります。
運動量が減ると骨粗しょう症や筋力低下が目立ち、食欲は減退し、体重も減少します。
血中に酸素が不足して低酸素血症になったり、血中の二酸化炭素が増える、高CO2症が起こる事があります。
低酸素血症になると、疲労感、頭重感、頭痛などの症状が出ます。
低酸素血症が長く続くと、肺高血圧症になったり、心臓に負担がかかったりします。
COPDが進行すると息苦しさから外出を控えるようになり、最終的には寝たきりになる場合もあります。
COPDは単に肺の病気ではなく合併症が全身に及ぶ恐ろしい病気なのです。