間質性肺炎-かんしつせいはいえん-(肺繊維症)
普通の肺炎は、細菌感染により肺胞に炎症が起きますが、
間質性肺炎は、間質(肺胞の外側の壁)に炎症が起きます。
間質組織が厚くなり肺胞が圧迫され、肺胞が変形します。
簡単に言うと肺が硬くなり、肺の膨張・収縮が妨げられた状態です。
肺活量が落ち空気の取り込みと吐き出しがしにくくなり、
呼吸困難に陥り、常に息苦しいのが特徴です。
痰を伴わない乾いた咳が出ます。
主な原因は膠原病や、アレルギー、塵肺などですが、原因が不明なものもあります。
間質性肺炎は、最初はたんが出ない空咳が続きます。
進行すると、指先が太くなる「ばち状指」の症状が表れます。
歌手の美空ひばりさんは、間質性肺炎が原因で52歳の若さで亡くなっています。