〔COPD〕怖いたばこの害

〔COPD〕怖いたばこの害

肺結核

明治時代は「ろうがい」と呼ばれ、昭和の初め頃は、肺結核は日本人の死因の1位でした。
しかし肺結核は遠い昔の病気、ではありません。
日本でBCGワクチン接種を一応義務化していますが(子供はよくハンコ注射と言いますね)毎年新しい結核患者が増えています。

感染後すぐに発病する場合と、感染後しばらくたってから発病する場合があります。
感染しても、免疫によって発病しない状態が続いていても、結核菌は体の中で生き続け、免疫力が低下した時に発症します。
感染後、数十年経過して発病することもあり、若い時になんともなかった高齢者が今頃発病するケースも多いです。
結核の症状は、咳、たん、血痰、胸痛等ですが、すべて表れるわけではなく、初期症状は37度くらいの熱が出て風邪と似ています。
これが数週間続き、一旦症状が軽くなりますが「風邪が治った」と思って受診せずに放置すると手遅れになります。

結核の検査は、胸部X線やCT検査等を行います。
昭和初期と違い「不治の病」ではありません。
ストレプトマイシン等複数の薬剤を6ヶ月以上服用する必要があります。
症状によっては長期入院しなければいけないケースもありますので、早めに受診して検査を受ける事が大切です。